ゼロウェイストとして、今回はペーパータオルやキッチンペーパーを使用しない暮らし方についてご紹介します。
ペーパータオル、キッチンペーパーなしの暮らしを実行してみて私も気づいたのですが、
ゼロウェイストを試してみるメリットはこちらです。
「購入・消費・捨て、購入・消費…」が当たり前だった昔から生活の中にあったものが、
実は手放してみると、まったく必要がなく、かつごみを出さずに暮らせることに気づく。
これはミニマリストの方も全く同じことを仰っているますが、
この気付きは本当に面白いので、まずは「○○なしの生活」を試してみることをおすすめします。
そんな私が実践している、ペーパータオル(ティッシュも含む)を極力使わない暮らしと、その暮らしを始める際のポイント、そして海外での実践例を紹介します。
外出先でペーパータオルを極力使わない
まず、一番簡単に誰もが実践できるのが、ハンカチを常に持ち歩くこと。
基本中の基本ですね。
私はオフィスでも外出先でも、ペーパータオルを使わないようにハンカチを持ち歩いています。
(ちなみにうちの会社(ドイツ)のトイレにはペーパータオルが設けられており、ドイツではレストランやカフェでもそういう場所が多いです。)
日本ではデパートの一階にだいたいハンカチ売り場があったり、
ギフトの定番でハンカチセットがあったりと、
当たり前の存在であるハンカチですが、こちらドイツではあまりハンカチが日本ほど目立って売られてはいません。
私の外国人の同僚や友達も、ハンカチを持ち歩く人はあまりいません。
ちなみに、私のハンカチは、ほとんどが祖母が使っていたものを受け継いで使っています。
以前日本に一時帰国した時に祖母を訪ねたら、
「外出もなかなかしないので、ハンカチがタンスで眠ったままで。でもこのまま捨てるのも気が引けて…」
ということで、私がいくつか受け継ぎました。
海外でも生活の中で祖母を感じられる、私の強い味方です。
家の中でペーパータオルを極力使わない
私は日常生活の中でさっと拭く時や掃除の時など、いわゆる雑巾を使っています。
この雑巾は、穴が空いたりシミがついて使えなくなった洋服を切って雑巾として使っています。
英語ではRagsといい、直訳すると「ぼろきれ」という意味です。
Ragを使っている海外の方の例を紹介しながら、
ペーパータオルやキッチンペーパーを使用せず、
雑巾を使う暮らしのポイントを紹介します。
その中で参考になるものがあれば、取り入れてみてください。
参考にしたサイトはこちら:hestiaspeaks.com “HOW TO LIVE WITHOUT PAPER TOWELS | ZERO WASTE“
Norwexの調査によると、一日当たり50.000本もの木を伐採する量のペーパータオル・キッチンタオルが北米で使用されています。
さらにそれらペーパータオル・キッチンペーパーの紙ごみの量は一日当たり3.000トン。
すごい数字ですね。
ペーパータオルは生活の中でとっても便利なもので、
これなしでは生活できない!
と思うかもしれませんが、この便利の代償は環境破壊です。
生活の中で当たり前のように購入して消費していた、この「とっても便利」なペーパータオル・キッチンペーパー。
「とっても便利なんだから、なくなったらとっても困る!」
と思ってしまいがちですが、
実はなくなったらなくなったで、そうでもありません。
もちろん、とっても便利なことは認めます。
しかしそれがなくなってとっても不便ということではないし、
日々の生活に雑巾で使用する形をうまくはめ込めばいいのです。
この「雑巾での代用をうまく生活にはめ込む」ためのステップをご紹介致します。
雑巾を使った生活の始め方
その1:
今現在、家の中でのペーパータオルの使用方法、使用頻度や使用場所などを書き出す。
・どこでどのように、どのくらいの頻度で使うか
その2:
それらのペーパータオルを全て雑巾に変更した際、
- どこにその雑巾を置いておくか
- 使用して洗濯にだす雑巾はどこにおいておくか
- どのくらいの頻度でそれらを洗うか
これらを書き出す。
雑巾の置く場所は、なるべく手の届きやすいところです。
そして使用して洗濯にだすものを溜める場所は、洗濯機の中はNGです。
雑菌の繁殖原因となってしまいます。
そのため、洗濯にだすものを溜める場所は、
使用する場所の近くにしておく必要があります。
海外からのわかりやすい例として
こちらの方は、洗濯に出すものを溜める場所をキッチンのすぐ横に設置しています。
しかも洗濯ネットをそのまま吊るしているため、使用したものを直接ここに入れ、そのまま洗濯できます。
そして洗濯ネットに入っていることによって、複数の雑巾が洗濯機の中に散らばり取り出すのが面倒になることを防ぎ、そのままドライにかける、もしくは干す動作に移動できます。
このように手間をなるべく省いて生活の流れを邪魔しないことも、ゼロウェイストに挑戦する際、とっても大事なことです。
雑巾を使う暮らしのポイントその3は、
雑巾の色によって用途を分けるです。
例えば、下記の通り。
- 掃除用は青
- 日常の布巾用は黄色
- 清潔に保って使っていきたい用(メイクする時などに使う用)はピンク
週末溜まった雑巾を洗う際も、
自分の洋服と洗っても抵抗のないもの、
掃除用など汚くなり殺菌のため高温で洗うものとで、
色でどう扱えばいいのかがすぐにわかります。
またシミになるような汚れが付く用途の雑巾は、なるべく暗い色の雑巾を使う方が良いです。
淡い色の雑巾は洗ってもシミが残ってしまい、見た目でなんとなくさっぱりした気持ちになれないからです。
濃い色の雑巾であれば、その点シミがついても気になりません。
そして雑巾を使う暮らしのポイントその4。
使えなくなったタオルや洋服を雑巾にして使う際、切り口は手縫いでもいいので軽く縫うことです。
そうでないと使っている間、そして洗っている間にほつれてしまうのです。
最後の雑巾を使う暮らしのポイントその5は、
雑巾の匂いが気になってきたら、ベーキングソーダを使って洗濯することです。
匂いがかなりとれます。
いかがでしょうか。
…とはいっても、場面によってはペーパータオルを使った方が良い時があります。
例えばペットを飼っている方。
ペットがトイレ以外で排泄物をしてしまった際に雑巾を使っていると、
匂いがどうしても染みついてしまう。
または虫の死骸などを処理するときなど。。。。
このように、場面によってはペーパータオルでの対応が良い場合もあるので、
ゼロウェイストといってもそこまで追い詰めてストレスを抱えることは本末転倒です。
汚いものを扱う時は、ペーパータオルの出番よね、くらいに考えましょう。
そして最後に、
ゼロウェイスト、キッチンペーパー不使用生活の上級者の方は、
こんなキッチンペーパーのようにスタンドに立てて使える
DIYロール雑巾を作って使っている方もいます。
Source : abeautifulmess.com “UNPAPER TOWEL DIY (THEY ARE REUSEABLE!)“
…とはいえプラスチックのスナップボタンとメッシュキャンバスを使っているので、ノープラを目指したい方は代用が必要です。
紙ゴミとなる、ペーパータオルやキッチンペーパーの使用をやめて、使えなくなった洋服などの布切れ雑巾を使った、ゼロウェイストな暮らし、おすすめです。
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